【音楽業界で働く!】シリーズ第2回 オーケストラ事務局でのインターンシップ体験記 ~公益財団法人 東京交響楽団 事務局~

2018年4月12日~4月14日までの3日間、公益財団法人 東京交響楽団 事務局でのインターンシップへ参加しました。

大学時代はピアノ専攻だった私は、オーケストラについてあまり詳しく学べる機会がありませんでした…。しかし今回のインターンシップでは、オーケストラという大きな組織をマネジメントすることについて、新たな学びを得ることができました。

 

事務局の皆様から聞いた、東京交響楽団の特色


◆主催公演・依頼公演の豊富さ

メインとなる定期演奏会をはじめとした主催公演のほか、多くの依頼公演など、公演数が多いのも東京交響楽団(以下、TSO)の特徴の1つです。職員の方いわく、団員の人数に対して公演数がおそらく日本一多いとのことです。日本一ということは、おそらく世界一いそがしいオーケストラなのだとか…!定期演奏会のほかには、どのような演奏会があるのでしょうか?今回は、TSOの魅力ある公演プログラムの中から下記の2つをご紹介いたします。

  • こども定期演奏会(ホームページはこちら

内容は子供向けに単純で楽しいもの…という内容ではなく、一流の指揮者・本格的なクラシックプログラムでお届けしています。小さいときはこども定期、大きくなってからはTSO定期公演に来ていただくことで、川崎市民の方やクラシック音楽ファンの方にとって“一生を共にするオーケストラ”であることを使命とされています。

  • 各種依頼公演

企業や地方ホールなどから様々な内容のご依頼を受け、ご依頼元の公演イメージをお伺いしつつ、使用するホールの規模やこれまでの企画の特性、地方公演の際はその地域のミッションなども踏まえて企画を練っていきます。依頼公演ではもともとクラシックが好きなお客様だけでなく、新しいクラシックファン・新しいTSOファンの獲得を目指し、最終的にはTSO定期演奏会等の集客にもつながるよう取り組んでいます。

 

◆オーケストラのモチベーション維持のための取り組み

多忙な演奏会スケジュールの中でも、団員の方がモチベーションを持って連日の公演に打ち込めるように事務局で支えることが、オーケストラの演奏クオリティにもつながっています。モチベーション喚起の方法の1つに国内外の一流アーティストとの共演があるそうです。良い外部アーティストを呼ぶために、マネジメント会社を通さず直接アーティストと交渉するなどの工夫もされているそうです。また、TSOの強みの1つに、川崎市とのフランチャイズ契約があります。川崎市との連携によって、ミューザ川崎シンフォニーホールという素晴らしいホールでリハーサルから本番まで取り組んでいます。ホール公演以外にも市の施設等での演奏も頻繁に行っていらっしゃり、市民のお客様一人ひとりの顔が見えるような距離の近い演奏機会は、団員の皆様のモチベーションにも繋がっているそうです。

 

東京交響楽団 事務局業務のお手伝い


インターンシップ中には、私も以下の事務局業務のお手伝いをさせていただきました。

  • お客様からのアンケート集計(営業本部)

公演終了後にお客様にご記入いただいたアンケートをExcelでデータ集計。今後の演奏会の企画に役立てていきます。

  • 公演配布資料のチェック業務(広報部)

オラトリオ公演の際に配布する英語歌詞とその日本語訳の誤字脱字チェックをしました。誤字脱字だけでなく、いただいた原稿も「本当にこの情報は正しいのか」という細やかな調査まで欠かしません。

  • 依頼公演に関するアイデア出し(支援開拓本部)

企業様から頂いた依頼公演の企画に向けてのアイデア出しについて教えていただきました。予算、ターゲット層を踏まえてそれぞれで構成案を持ち寄り、ミーティングに臨みます。

 

♪東京交響楽団事務局 主なお仕事内容のご紹介♪

 

インターンシップ最終日は 東京交響楽団 定期演奏会でのお仕事です!


会場のサントリーホールへ到着後、まずはステージマネージャーの皆様のお仕事を見学させていただきました。楽器をトラックから積み下ろし、ステージの設営を行います。この日の公演はテレビ収録も控えていたため、舞台の設置だけでなく、オーケストラの入退場などにも細やかな配慮をされていました。楽器の特性やホールの仕組みもすべて把握し、団員さんのサポートだけでなく、演奏会当日のオーケストラの魅せ方もプロデュースしてくださるステージマネージャーは、やはり欠かせない存在です。

開場前のチラシの挟み込み業務、開演後の受付業務をお手伝いしたのち、私も客席へ。この日の演奏会(第659回 定期演奏会2018年4月13日@サントリーホール)は、圧巻でした。未完作品を並べたこの日のプログラムでは、オーケストラの幅広い表現を存分に味わいました。前半の『マーラー:交響曲 第10番から アダージョ』の静謐な雰囲気から、打って変わって後半は『ブルックナー:交響曲 第9番 ニ短調』は怖いもの無し!といった迫力満点のアツい演奏。60分の大曲に聴き入ってしまいました。

 

演奏後はオーケストラ、そして指揮者ノット氏への熱狂的な喝采がいつまでも鳴りやみませんでした。「素晴らしかったね」と終演後ロビーでお話していたお客様の笑顔も印象的です。オーケストラってすごいな、音楽ってすごいなと改めて感じる瞬間でした。

オーケストラへの様々なご支援・応援を恩返しするのは、なんといっても演奏会での質の高い演奏です。それに応え続けるTSOの皆様を、これからも楽しみに応援したいです♪

 

♪ホームページのご紹介♪

東京交響楽団 TOKYO SYMPHONY ORCHESTRA

 


2018年06月26日 | Posted in 音楽業界の仕事 | | No Comments » 

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です