先輩アーティストから教わること。日々、勉強。

こんにちは。あや姉です。
今日は最近感動したことを徒然なるままに書いてみたいと思います。

先日、2人の素敵な先輩に出会いました。
1人は母校の音楽大学の先輩で、現在はピアニスト、バックミュージシャン、芸術高校での演奏指導教員、アレンジャー・・・など様々な仕事をこなすスペシャル個人事業主。もう1人の方は美術大学を卒業した彫刻家の方です。美大卒業後、一旦は一般企業に入社し、仕事と創作活動を両立されますが、現在は企業を退職し造形大学の教授アシスタントとして学生を指導しながら作品制作を続けている方です。

 

1.音楽を多角的に捉えるということ


ピアニストの先輩には、今練習しているピアノ曲に対してアドバイスをもらいたくレッスンをお願いしたのが再会のきっかけでした。その曲の楽譜には標想記号の記載がなく、参考にできる音源や参考書も少なかったため、どのように演奏するべきか途方に暮れていました。しかし、先輩のレッスンを受けると、あれよあれよと曲の掴み方が理解できるようになってくるのです。たとえば、曲のビートを揺るがせてはいけないということ。POPSやJAZZなどのバンドではドラムがずっとビートを刻んでいますが、それこそが音楽の生命線だということ。本当に良いバンドはドラムを聴いただけで、聴衆の耳にメロディーが聴こえてくる(イメージできる)そうです。ピアノの場合も同様で、まずはメロディーをどのように演奏したいかを決定し、その後は左手(特にその曲はずっと左手が三連符を刻んでいる曲だったので)を徹底的に練習するようアドバイスをもらいました。拍感を忘れてはいけない、と頭では理解していますが、実際に私はそれが大の苦手だったのです。しかし、先輩の説明によってずどんと腹落ちした気がしました。その後も和声の進行から作曲者の性格を予想したり、曲の構成を事細かに説明してくれました。同じ大学で同じような授業を受けてきた中で、どうしてこうも楽曲に対するアプローチが違うのかを先輩に質問しました。先輩いわく、クラシックだけでなく、他のジャンルのライブやバンド活動を行ったことにより、多角的な視点からクラシック音楽を捉えなおすことができ、クラシック音楽への理解がさらに深まったと仰っていました。一方向からの理解ではその本質は見極められないということでしょうか・・・。何かを「究める」って本当に果てしないですね。。

 

2.自身の作品を“語る”ということ


2人目の彫刻家の方のお話もまた刺激的でした。美大では作品制作後に「作品発表会」があるそうです。音楽大学で行われる「実技試験」と少し似ているのですが、作品発表会とは、試験管の前で制作者自身が作品についてのプレゼンを行う場のことだそうです。そのときには、作品の制作・企画の背景からその表現手法を用いた理由、作品から訴えたいこと・・・など、自分の作品を“理論的に語る”姿勢が求められます。どうしてその線をまっすぐに描いたのか、なぜ作品をその形にしたのか、制作者自身の言葉で伝えなければいけません。「インスピレーションが沸きました」「とにかく没頭したらこんなものが出来ました」では通用しないそうです。クラシック音楽の世界では、ともすれば再現音楽の中で完結してしまい、演奏者自身がその曲をどのように捉え、なぜそのような表現を用いたのか説明する機会は少ないと思います。しかし、この“作品発表会”の話を聞いたとき、あるクラシック音楽界の名プロデューサーの方が仰っていたことを思い出しました。「表現を極めようと思ったら、まずは自分がどのようにその楽曲を表現したいのか紙に書いたり言葉にすること。言葉にするのは難しいが、言葉にできないうちは逆に自分自身でもその音楽を真に理解しているとは言えない」。音楽を言葉で表現しようと意識すると、確かに頭の中が整理されてきます。その後の“伝え方”は様々ですが、“その作品から何を伝えたいのか”は演奏者自身の中で明確な意思を持っておくためにも、美大の「作品発表会」のシステムはとても鍛えられる機会だと思いました。

 

3.日々勉強、日々鍛錬。


改めて、芸術の世界は日々勉強、日々鍛錬だと清々しいほどに痛感しました。とはいえ、私自身も音大を卒業して早●年・・・・。しかし、音楽家としても社会人としても、何か1つでも達成できたかというと・・・日々もがき、日々悩み、小さなことに一喜一憂する毎日です。ただ、そんな日々すらも前向きに感じることが出来るのは、前述の2名のように、周りの先輩アーティストがとてもイキイキと活動されていているからだと思います。お話を伺うに、先輩方も苦労して芸術と向き合ってきた方こそ“今”があり、そして決して今だけで満足はしておらず、次なる夢に向かって驚くほど前向きなんです。恐らく、しっかりと芸術に向き合ってきた自負があるからこそ、生き方や考え方に自信が持てるのだと思います。大学を卒業すると、“自分と同じ境遇”の人なんて滅多にいません。悩みがあってもなかなか相談できないこともありますが、そんな時こそ、外に出て色々な分野で活躍している先輩方を訪ねて、お知恵と勇気をいただくのもありですね^^

 

そんなことを考えた週末でした。

 


2017年10月28日 | Posted in BLOG | タグ: , , No Comments » 

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