二束のわらじ!?~音楽家がいくつかのキャリアを持つということ~

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こんにちは。あや姉です。

少し前の話になりますが、シンガーソングライター、俳優、文筆家である星野源さんが「第9回伊丹十三賞」を受賞されましたね。(伊丹十三賞とは、映画監督、俳優、デザイナー、エッセイスト・・・等様々な分野で活躍した伊丹十三さんの偉業を記念してつくられた賞で、過去にもリリー・フランキーさんや糸井重里さんが受賞されています。)様々な才能に恵まれるって、個人的にとても憧れています。今日はそんな才能に持った方に敬意を表しつつ、いくつかのキャリアを持つことについて思いを馳せたいと思います。

 

「芝居の現場では『音楽の人でしょ』、音楽の現場では『芝居の人でしょ』と言われ・・・」


“寂しかった”そうです。伊丹十三賞の授賞式の際、星野源さんがスピーチで仰っていた言葉です。音楽や芝居は学生時代から、社会人になってからは文筆活動も始められた星野源さんですが、時には「1つに絞れば?」というアドバイスをもらったこともあったそう。確かに、日本には“二兎追うものは一兎も得ず”という諺があるように、2つ(もしくはそれ以上)のことを同時にやるとどっちつかずになり兼ねないという考え方があります。『石の上にも三年』『雨だれ石をも穿つ』など、まずは1つのことに精進し“窮める”様は、ものづくり大国日本においてとてもかっこいい生き方のようにも感じます。また、1日24時間の条件は皆同じなので、定量的にみると2つ以上の専門を持つ人は1つの仕事にかけられる時間は少ないですよね。2つ以上の仕事を持つときの困難は、周りの人からのアドバイスのみならず、自分自身の心の葛藤にもあるのではないでしょうか。

 

「でもやるんです。好きだから。」


2013年に発行された星野源さんの書籍「働く男」 より。星野さんは華やかなパラレルキャリアの裏で、「星野くんに役者の才能はないよ」と言われ続けていたとか。複数の仕事を抱え、プライベートや睡眠時間も削って準備しても尚、そんなことを言われた日にはぽっきり心が折れてもおかしくないですよね。(笑)(付け加えると、自分で志望した始めたライターの仕事ですが、決して“書く”こと自体は得意でなかったそうです。)それでも、やめようと思わなかった理由が上記タイトルです。どんな働き方にせよ、内外からの声や先が見えない不安の中で「本当にこれでいいのか?」と自問自答することは多いと思います。ご他聞に漏れず、私もハードな残業を終えた帰り道や緊張で暗譜が飛んだピアノの本番後などは、悶々・鬱々と考えることがあります。それでもきっと、自分がやりたいから続けているわけで、クヨクヨした自分を肯定し奮い立たせるのは“好きだから”。この一言に尽きると思います。

 

気力!体力!の世界ではなく、工夫やノウハウも必要。


20代の頃は「ハード過ぎて過労死しようが、僕には関係ありません」と言い切るほど、働くことが大好きだった星野さんですが、実はこの「働く男」の単行本が発刊される直前にくも膜下出血で緊急搬送されたそうです!後遺症が残らなかったのはほとんど奇跡だそう・・・。どんなに自分が希望する働き方であっても、体を壊しては元も子もありまん。パラレルキャリアを実現するためには、学生時代のように気力や体力で乗り切るのではなく、タイムマネジメントや作業効率化の工夫、進捗管理、体調管理、メンタル管理・・・など、様々な知識やノウハウを学び、“自分なりの”働き方を構築していく意識が必要不可欠です。(楽器の練習方法については、以下にも記事を書いてますので是非ご参考にされて下さい。)また、パラレルキャリアに興味はあるけれど、何から始めていいのかわからないという人には、「読む」・「書く」・「話す」のいずれかの分野に特化して活動を始めると、その後“ビジネス”にも転用しやすいそうです。

<ご参考記事>
▼ピアニストに必要な練習時間は1日あたり3時間45分!?音楽と仕事の両立方法とは?
http://www.music-mate.pasona.co.jp/index.php/2015/07/22/piano-time/

▼頭を使って!限られた時間で効率よく練習する方法とは?
http://www.music-mate.pasona.co.jp/index.php/2016/10/31/rensyu-kouritsu/

1つの道を窮める働き方も、複数のキャリアを組み合わせた働き方も、どちらも素晴らしい働き方だと思います。願わくば、音楽家の中にもそんな多様な働き方が当たり前に受容される時代が来てほしいと思っています。様々な分野で音楽家が活躍するということは、それだけ音楽家と一般社会との接点が増えるということです。(隣の席の同僚が、実は夜な夜な超絶技巧な曲を練習している、とか格好良くないですか?)会社に、組織に、友人に、当たり前に音楽家がいる社会こそが豊かな国ニッポンのあるべき姿だと思います。そんな日を思い描きながら、まずは今日も自分自身の仕事と音楽に打ち込んでいきたいと思います!

 

 


2017-06-15 | Posted in BLOGNo Comments » 

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