【ガイダンスレポート①】音楽業界に興味のある方必見!~日本とアメリカの音楽業界の仕組みについて~

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ミュージックメイトでは、様々な芸術系大学にて就職ガイダンスを実施させていただいております。先月は、とある芸術系大学にて弊社担当者と音楽配信事業に携わっている第一人者の方を講師としてお招きし、「新しい音楽サービスとアーティストプロデュース」というタイトルでガイダンスを実施しました。
ガイダンスでは、音楽業界を目指す方に向けて最新の音楽配信サービスの紹介、日本独自の音楽市場に関する話しなど・・・大変盛りだくさんの内容でした。その中でも今回は「日本とアメリカの音楽業界の仕組み」についてご紹介したいと思います。

 

1.日本の音楽業界の仕組み


音楽業界と一言で言っても、実はかなり幅広い領域の事を指しています。レコード会社、音楽事務所、音楽教室、コンサートホール、・・・など様々に思い浮かべることができるのではないでしょうか。その中でも主に、大きな柱を担っているのが、作詞や作曲、演奏をするアーティスト、アーティストが所属する音楽事務所、CDの制作・販売をするレコード会社、著作権の管理などを行う音楽出版社です。まずここでは、アーティストと前述の主要三社との関係性から音楽業界の仕組みを見てみましょう。

日本、音楽業界、仕組み

上記の図のとおり、アーティストは3つの会社と契約を結んでいます。まずは、自分の楽曲のCDを制作するためにレコード会社と「専属実演家契約」を結びます。これは、アーティストの演奏の録音・複製を許可する権利をレコード会社に譲渡するものです。この権利をもとに、レコード会社は自由にCDを録音・制作することができ、アーティストにはその対価として印税が入る仕組みになっています。

次に、音楽出版社とはアーティストの楽曲使用を許可する「著作権契約」を締結します。著作権の管理や印税の分配などは、音楽出版社で管理してもらい、譲渡した著作権の対価としてアーティストは印税を受け取ります。著作権といっても、実は著作物を複製する権利や著作物を広く公衆に広める公衆送信権など・・・管理が複雑なので、専門の音楽出版社で管理してもらった方がアーティストとしては大変助かりますね。

最後は、音楽事務所と結ぶ「マネジメント契約」です。アーティストは、楽曲の練習、CDのレコーディング、ライブ・コンサート活動等々ある中、全てを自分でマネジメントするのはなかなか大変です。そこで、スケジュールの管理や契約の交渉などは、音楽事務所に代わりに対応してもらい、アーティストはマネジメント料として音楽事務所に手数料を支払います。

このように見ると、日本で活躍するアーティストは関係各社との様々な契約のもと活動をしていますね。ですので、例えば他のアーティストと一緒に作品を作りたい、Youtubeなど無料ツールで自信の活動をPRしたい、などの思いがあっても、契約上の理由から簡単には実施できないというジレンマもあります。では、アメリカの音楽業界の仕組みをみてみましょう。

 

2.アメリカの音楽業界の仕組み


一方アメリカでは日本の仕組みとは一転し、アーティストが個人事業主として活動しています。日本ではアーティストと企業がある目的において契約を結んでいたのに対し、アメリカではメジャーなアーティストを中心に、アーティスト自身が弁護士やマネージャー、エージェントを雇用し、自分のビジネスチームを作るという仕組みが広がってきました。

アメリカ、音楽業界、仕組み

その中で、もしアーティストがCDを出したいと思った時、アーティストはレコード会社とCD音源のもととなる原盤の制作に関する契約を結び、原盤権をレコード会社に譲渡します。その代わり、レコード会社は権利を利用する対価として、アーティストにロイヤリティを支払います。アーティストは支払われたロイヤリティの中から、自分が雇用した弁護士やマネージャーに給与を支払う仕組みになっています。

日本では、音楽事務所や音楽出版社がマネジメント・著作権管理を行う中、アメリカではアーティスト自身がチームをつくり、対応しているのですね。アーティストが個人事業主になることで、レコード会社とはCDを制作することのみの契約をします。様々な制約も減り、時代やニーズの変化にも対応しやすくなりますね。

このような海外の動きもあり、現在の音楽業界は「360度ビジネス」という考え方にシフトしてきています。なぜなら、CDなど音楽ソフトの売上が縮小してきている今、ライブ・コンサート活動が行われればグッズの収益が生まれ、その他にもTV・CM出演や音楽配信など・・・アーティストに関わるあらゆるビジネス活動から収益をたてざるを得なかったからです。しかし、360度ビジネスは、アーティストが中核となって成り立つビジネスです。他者との差別化を図り、アーティストの魅力を引き出していくことが大切になってきそうですね。

このように、音楽業界は従来のビジネススタイルから、脱却するための新たな可能性を模索している、いわば過渡期であり、多様な変化に対応していくことが求められるようになりました。変革が求められる今だからこそ、音楽業界を目指す皆さんは既成概念にとらわれず、音楽への熱い情熱を持って、自らが業界を担う意識をもってチャレンジしてくださいね。

 

ただ、熱い思いとともにこのような音楽業界の情報をチェックするのも忘れないでおきたいです。最近の動向などには、常にアンテナを張っておきましょう。音楽業界の情報収集の仕方については、Musicians内の記事にも掲載しておりますのでぜひご覧くださいね。

◆Musicians内掲載サイト(就活記事/音楽業界キーワード)
【情報はどこでキャッチする?】音楽業界の最新情報をチェックする方法
http://www.music-mate.pasona.co.jp/index.php/2015/10/01/joho/

 

次回は、音楽業界の現状から「アーティストプロデュース」についてご紹介いたします。お楽しみに。

 


2016年11月22日 | Posted in BLOG | タグ: No Comments » 

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