書籍「羊と鋼の森」から自分自身を見つめ直す

羊と鋼の森、木、光

こんにちは!皆さん夏休みはいかがお過ごしでしょうか?
海に花火大会、お祭り、カキ氷、夏フェス・・・など夏は楽しみが盛りだくさんですね。
暑さは苦手ですが、夏の風物詩には心が躍ります♪

イベントもたくさんありますが、こういう時間がある時にこそ、ゆっくり読書をするのもお薦めです。

さて、今日は一冊の本をご紹介したいと思います。
「羊と鋼の森」(宮下奈都 著/文藝春秋)
※リンクはamazonに飛びます

内容紹介(amazonより引用)

史上初!堂々の三冠受賞!
・2016年 本屋大賞
・2016年 キノベス! 第1位
・2015年 ブランチブックアワード大賞

ゆるされている。世界と調和している。
それがどんなに素晴らしいことか。
言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。

「才能があるから生きていくんじゃない。そんなもの、あったって、なくたって、生きていくんだ。あるのかないのかわからない、そんなものにふりまわされるのはごめんだ。もっと確かなものを、この手で探り当てていくしかない。(本文より)」

ピアノの調律に魅せられた一人の青年。
彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説。

 

この本は、書店員の投票だけで選ばれる『2016年 本屋大賞』を受賞しているので、すでにお読みの方もいらっしゃるかもしれませんね。上記の内容紹介の中にある「才能があるから生きていくんじゃない。~」の言葉は、私が最も心に残っている言葉です。誰もが、自分が努力している事に全力を注いで頑張れるときもあれば、不安を抱くときもあるのではないでしょうか。そんなときに、励まして背中を押してくれる言葉だと思いました。

そして、タイトルになっている“羊と鋼の森”。
このタイトルはどういう意味なのだろう、と思う方も多いと思います。これは、ピアノの内部にあるハンマーのフェルトが羊の毛でできていること。鋼はピアノの弦のこと。そして、ピアノの材質である木材は森を例えています。主人公が、ピアノという森、人生という森に入り込んでいく、という意味も含まれているそうです。

読んでみると、著者である宮下さんの静かで落ち着いた表現ながらも、美しい文体にどんどん惹きこまれていきました。音楽やピアノ、調律という言葉に馴染みのない方に楽しんでいただけるのはもちろんですが、ピアノを弾く方には、以下の言葉は心にぐさっとくるのではないでしょうか。

「ピアノを弾く人ならみんなわかっていると思います。ひとりなんです。弾きはじめたら、結局はひとりなんです」(本文より)

この言葉は、ピアニストを目指すと決意した双子の高校生の言葉です。ピアノを弾く人は、ひとりだからこそ、調律師や周りの方が支えていく、といった場面で使われています。ピアノを弾く人は、そうそう!と共感しますよね。

読み終えたあとは、なんだか心に静かに明るい光が灯るような、温かい気持ちになりました。決して無理やり気持ちを持ち上げるわけではなく、静かに諭して背筋を伸ばしてくれるような本でした。私も仕事と音楽の両立をする中で、日々悩むこともありますが、今一度、自分自身を見つめ直してみようと思いました。

何かに悩んでいる人、少しリフレッシュしたい人、読書したいけど何の本を読んだらよいかわからないと考えている人には、ぜひ読んでいただきたいです♪


2016年08月23日 | Posted in BLOG | タグ: No Comments » 

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です