【音楽業界キーワード】音楽の「定額制配信サービス」という新しいスタイル!

サブスク

2016年、早くも3月に入り少しずつ春めいてまいりました。
昨年4月に、こちらで「ストリーミング配信サービス」を取り上げてから約1年経ちましたが、この間日本の音楽配信事業はどのような発展を遂げたのでしょうか?調べてみましょう・・・
前回記事はこちら ⇒『【音楽業界キーワード】Appleのストリーミング配信事業参入!?からみる音楽業界の変化』

 

◆2015年 定額制配信の新サービスが続々登場!それぞれの違いとは?


近年、音楽市場の情勢を大きく変えつつあるのが『定額制(サブスクリプション型)音楽配信サービス』です。簡単に言うと「月額を課金することで、そのサービスが配信する音楽や、サービス会社・ユーザーが提供するラジオやプレイリストが聴き放題になるサービス」のことですが、世界では7年ほど前から開始され、現在も最大手「Spotify」を筆頭に大きな広がりを見せています。そして、昨年ついに日本にもその波が到来し、日本独自のサービスや異業種大手による利便性の高いサービスが次々に開始されました。このことから2015年は『定額制音楽配信サービス元年』とも呼ばれ、日本の音楽市場にも多方面に渡り変革が起き始めています。

ではここで、昨年開始されたサービスのうち、注目度の高い5つのサービスを見ていきましょう。

  • AWA(エイベックスとサイバーエージェントが開発)
  • LINE MUSIC(LINE、Sony Music、エイベックスが展開)
  • Apple Music(Appleが提供)
  • Google Play Music(Googleが提供)
  • Prime Music(Amazonが提供)

どのサービスも比較的よく耳にするようになってきましたが、名前だけでは違いがイマイチ分かりませんね。では既に定額制サービスを利用している皆さんは、一体どのようにサービスを選んでいるのでしょうか?既に登録された方も、まだ検討中の方も、ここで一度これらのサービスの特徴について見直してみましょう!

まずは以下の表をご覧ください。

サブスク表
こちらには左から開始時期の早い順に、5つのサービスの現段階(2016年2月現在)に見られる相違点を何項目かピックアップしてみました。この表をもとに、それぞれのサービスの特徴を見ていきたいと思います。

 

AWA


2015年5月、先陣を切ってスタートしたのが国産サービスのAWAです。
AWAの一番の売りは豊富な公開プレイリスト機能で、AWAでしか聴けない国内有名アーティストや音楽プロデューサーによるプレイリストが数多く提供されています。またユーザー同士も独自のプレイリストを公開し合って、趣味の合うユーザーのリストから新しい音楽を発見したり、お気に入りユーザーの更新状況を通知で受け取り随時チェックすることができます。楽曲のジャンルも多彩で、ダンスミュージック・洋楽・邦楽がバランス良く取り揃えられています。

AWAの運営側が重視していることの一つに「音楽の世界観」があり、ユーザーが音楽に没入して楽しめるようデザイン性・操作性において強いこだわりを持ち開発に当たっています。そのため、開始当初から「アプリの使用感」という点でユーザーからも高い評価を得ているようです。

さらに、5社のうち唯一Free(無料)プランを設けており、月1時間という再生時間制限があるものの、オンライン環境下であれば有料プランとほとんど変わらない機能を利用することができます。ちなみに無料お試し期間終了後に、自動的に“Freeプラン”へ切り替わるあたりも、なんとも良心的です・・・(`∀`*)(私はAppleでそのまま“有料プラン”へ突入したので…笑)

 

LINE MUSIC


SNSアプリで今や2億人超えという驚異のユーザー数を誇るLINEが提供しているサービスです。音楽ストリーミングアプリ市場においても、開始数ヶ月でダウンロード数が世界5位(*3)に躍り出るなど、LINE同様の”手軽さ”を売りにしたサービスの出足は好調で、世界からも日本の巨大音楽市場と併せて注目されています。

特徴的な機能としては、LINEアプリとの連携によって、トーク画面でお気に入りの楽曲をスタンプのように簡単にシェアすることができたり、LINEのプロフィール画面で自分らしいBGMを流すことができる点があげられます。また、学割や時間制チケットといった独自のプランを設け、学生や新社会人などの若年層が手を出しやすいサービスの提供を心掛けているようです。楽曲においても邦楽・K-POP・アニメ・ボーカロイドなど、国内ユーザー向けのジャンルに力を入れており、その理由の一つとして「日本の若者の音楽離れを止めたい!」という運営陣の想いがあります。LINEでのトークにスタンプが自然に馴染んでいったように、音楽もコミュニケーションアイテムの一つとして浸透させていくことが目的で、これにより再度日本の音楽市場の拡大を図ろうと試みているようです。
*3 Apple MusicはiOS端末にプリインストールされているため、この統計には含まれません。

 

Apple Music


今やイノベーションで世界をリードし続けるAppleが新しくスタートしたサービスです。
iPodという革新的な発明により、人々の音楽の持ち歩き方を大きく変えた実績からも世界の注目度は高く、年明けには開始半年で既に有料会員数が1,000万人を突破したと報道されました。Spotifyが6年掛けて到達した2000万人という記録と比較すると、その成長の早さが実感できますね。

Appleの強みはなんと言っても、iPhoneやiPad、Apple Watch、Macなどの様々な自社媒体と簡単に同期できるiTunesの普及です。Apple Musicに登録すると、配信楽曲はもちろんのこと、ユーザーがiTunesに保存した楽曲(CDから取り込んだり、MP3でダウンロードした楽曲)も全て自由に統合してプレイリストを作成することが出来ます。したがって、元来のAppleユーザーはこれまで通り継続的に利用しやすく、今後登録を考える上でも「私の聴きたい曲はApple Musicで配信していないから、登録しても一括管理することが出来ないかも…」と悩む必要はありません。

また、これまでもiTunes Storeの楽曲調達に携わってきた、定評のある“音楽の目利き”達が中心となってプレイリスト作成や楽曲提案を行っているため、他社の打ち出す「身近な人々や趣味の合う人々とのシェア」というコンセプトに比べると、従来の「ラジオ」に近い要素(音楽がわかる人々からのシェア)を持ったサービスと言えます。

(ページ2に続く)


ページ: 1 2

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です