音楽家のキャリア紹介:会社員×ゴスペル講師 こやまあゆみさん


こやまあゆみ,小山歩,ゴスペルゴスペルシンガー/ゴスペルディレクター

数々のクワイアを経て独自のスタイルで2004年8月に千葉県浦安市にゴスペルクワイアを設立。現在は浦安・西新井・東陽町の3ヶ所にて指導を行っている。ゴスペルコーラスを亀渕友香氏、ジャズヴォーカルを高樹レイ氏、発声法を笠木新一氏に師事。現在も定期的にヴォイストレーニングを受けながら、常に上を目指して勉強を重ねている。また、ゴスペル講師とは別に、仮歌・コーラスレコーディング、ブライダルシンガーとしても活動し、ソロでのライブ活動やイベント出演など、音楽活動は多岐に渡る。

ミュージックメイト(以下、MM):本日はお忙しい中お時間頂き、誠にありがとうございます。現在、ミュージックメイトスタッフ (パソナ派遣社員)として企業にお勤めされながらゴスペルの講師としてもご活躍中のこやまさんは、まさにミュージックメイトが理想にする働き方だなと思い、この度インタビューのご依頼をさせていただきました。本日はどうぞ宜しくお願いいたします。

こやまさん(以下、こやま):ありがとうございます。どうぞ宜しくお願いいたします。

MM:まずこれまでのこやまさんのご経歴について、お伺いしても宜しいでしょうか?

こやま:ゴスペルは高校生のときに出会いました。音楽自体は小学生の頃から大好きで、地域のカラオケ大会で優勝したこともあったり(笑)、将来は歌手もいいなぁなんて思っていたこともありました。でも、結構緊張しやすいところもあって、本番前は手が震えてどうしようもないことが多かったんですね。そんな中、姉が新聞で「みんなでゴスペルを歌おう!」という広告を見つけて教えてくれたんです。確かに、みんなで歌えば緊張しないかも!と思い、早速申し込みをしたのがゴスペルとの出会いでした。

 

ゴスペルとの出会い、本気でゴスペルをやりたい!


こやま:その企画こそ、日本のゴスペル界で母親的存在である亀渕友香さん率いる“VOJA”の企画だったんです。そしてVOJAの体験レッスンで初めてゴスペルに触れたのですが、みんなで声を合わせる楽しさと心地の良さに、なぜか涙が止まらなくなってしまって、1人号泣していました。(笑)それが高校3年生の時です。

MM:卒業間際の運命的な出会いだったのですね!その後はゴスペルにどっぷりの生活になったのでしょうか?

こやま:そうですね。週6日はゴスペルのレッスンや演奏に充てて、日曜日は丸1日バイトをしてゴスペルの活動費を稼ぐといった生活になりましたね。

MM:すごい!(笑)ゴスペルに出会うまでは、高校卒業後の進路についてどのようにお考えだったのですか?

こやま:専門学校に通うか、もしくはアルバイト先が家族で経営しているような小さな書店だったので、そのままそこに就職しようかなぁなんて漠然と考えていました。幸いなことにお声もかけて頂いていたので・・・。

MM:ゴスペルに出会われてからは、どのような進路をご選択されたのですか?

こやま:先ほどのアルバイト先の書店に就職しました。家族経営ならではのアットホームな会社で、私の音楽活動に対しても大変理解してくれる環境だったんです。「練習に行きたいので早退したい」と言えば、「よし、行っておいで~」みたいな。(笑)本当に恵まれた環境でした。

MM:まさに、こやまさんの夢に対するサポーターだったわけですね!

こやま:ですので、高校を卒業して2~3年は書店販売員をしながら、自分に合うゴスペル探しをしていました。そのうち本気でゴスペルをやりたいなと思い、某有名JAZZシンガーの方が立ち上げたゴスペルグループに参加することに決めました。そこではグループのかけもちが禁止だったので、事実上“移籍”みたいな形ですね。

 

独立、両立、最盛期・・・・


こやま:そして24歳のとき、そちらのゴスペルグループも辞めて、独立を決意しました。VOJAの透き通るような歌声と、2つ目のグループの迫力をMIXした良いとこ取りのグループを立ち上げたいな、と。まずは市民活動サークルとして立ち上げ、地域で無料配布されているコミュニティペーパーなどに広告を載せてもらいました。

MM:サークルの立ち上げやPR活動について、どなたかからのアドバイスがあったのですか?

こやま:すべて思いつきです。(笑)当時はそういった習い事のブームもあり、1年目にして生徒が30~40人集まりました。

MM:それはすごいですね!そんなに生徒さんがいれば、もうゴスペルの指導だけで食べていけたのではないですか?

こやま:それが、あくまで市民活動のサークルとして立ち上げていたので、営利活動はできない決まりだったんですね。なので、生徒さんが増えればその分レッスン料は引き下げていたので、書店販売員の仕事も引き続き行っていました。しかし、28歳の時に、ついにその書店が閉店することになり、そこからはゴスペルの講師をメインに、派遣に登録して時短(フルタイムでなく短時間働く勤務形態)の仕事などと両立していました。

MM:その頃の生徒さんの人数はどれくらいだったのですか?

こやま:多いときは60名いましたね。「目指せ100名!」なんて目標を抱えたりしていました。(笑)講師として3~4箇所の教室で生徒を教えていました。

 

最盛期での方針転換で、成長したこと・変化したこと。


MM:素晴らしいご活躍ですね!ちなみに、ゴスペルの講師としてご活躍される中で、失敗したご経験もあるのですか?

こやま:失敗・・・というのかわからないですが、講師としての活動を始めて5年ほど経った頃に出した決断は今でも考えることがありますね。その頃は生徒さんもどんどん増えてきて、“ただただ楽しく歌いたい”という方から、“もっとテクニックや音楽性を磨いていきたい”と思う方まで色々な方がいらっしゃるようになるんですね。私も、指導者として「もっともっと生徒さんに上手くなってほしい」という気持ちになり、ついに教室の方針を“上手くなりたいと思う人”向けに絞りました。とにかく“ハーモニーを大事にしよう”とパート練習やヴォイストレーニングを徹底し、音の正確さを追求していきました。お陰様で、生徒さんたちのやる気もグループとしての力もぐんぐん上がったのですが、その決断によって生徒さんも半数になってしまいました。このときの決断は、今でも考えますし「本当にこれで良かったのか」と悩むこともありますね。

MM:でも、ゴスペルグループとしての実力も上がったとなれば、活躍の場も広がったのではないですか?

こやま:そうですね。ちょっと自慢できるのは、私たちのグループは「有言実行」なんです。“ここで歌いたい!”“出演したい!”と話していたことがすべて実現するんですよ。たとえば、ディスニーランドの舞台で歌った経験や、カウントダウンのイベントに出演できたことも、兼ねてより言葉にしていたことが実現した出来事でした。今では夢も大きくなり、年末の紅白歌合戦やFNS歌謡祭に出たいね!なんて話をしています。

MM:素敵な夢ですね!ちなみに、そういった舞台や本番の依頼はどこから来るのですか?

こやま:やはり教室のホームページを見て、という方が一番多いですね。たとえば、どこかで私たちの舞台を観て下さり、その後HPを見て連絡をくださるという感じです。

MM:ホームページはご自身で立ち上げられたのですか?

こやま:独立した頃から、今もドメイン取得からページ更新まで、すべて1人で行っています。でも最初は本当に簡単な掲示板からでした。講師として5周年を期に、少しずつお金をかけて今のHPを作りました。最初は自己流であまりお金をかけずに初めて、慣れてきたり余裕が出てくればさらにグレードアップさせていく要領ですね。

MM:ファーストステップは小さく、というのはまさに起業論にも繋がるところですが、こやまさんはそういったビジネス感覚が自然に身についていらっしゃったのでしょうか?

こやま:最初はお金をかけないという金銭感覚は、音楽をやる傍ら、常に会社員としての仕事を持っていたことで培われたのではと思います。決められたお金の中で活動するという意識は染み付いていますよね。

 

会社員を経たからこそ、感じる視点


MM:そんな会社員としてのご活躍中のこやまさんだからこそ、ご自身の“強み”を感じることはありますか?

こやま:チームをまとめる「統率力」でしょうか。たとえば、私たちのゴスペルグループよりも歌が上手いグループはたくさんいると思うんです。でも、本番前後の控え室でのマナーは私たちのグループがピカイチです。たとえば「絶対に遅刻をしない」「挨拶を徹底する」「迷惑をかけない」この3つについては、部活の先生みたいにうるさく言いますね。(笑)この感覚は、会社員として社会に出た経験があるからなのかな、と。だって、どんなに素晴らしい演奏であったとしても、マナーが悪い団体に「次」はないじゃないですか。歌が上手いのと同じくらい、「次」につなげるためのマナーもアーティストとして大事なことだと思っています。それに、発表する場があるからこそ、日々のモチベーションに高まると思いますので、「またお願いしたいな」と思っていただけるような態度を心がけています。

MM:おっしゃるとおりですね。ちなみにメンバーを統率する際の“コツ”はあるのですか?

こやま:コツというか、私の性格かも知れませんが、「指導者としてやるべきことはやる。任せることは任せる。」ということが多いですね。たとえば、パートリーダーさんは優秀な方が多いので、お願いできることはお願いしてしまいます。

MM:“人に任せる”というのは、意外と難しいことですよね。こやまさんの器が為せる技なのではと思います。ちなみに、こやまさんが感じるご自信の“弱み”ってありますか?

こやま:じっくり考えるより先に行動が出てしまうことでしょうか。性格がポジティブな方なので、何でも前向きに捉えて突っ走ってしまうことがあるんですね。周りの方から、もっと慎重に考えなさいと言われることもあります・・・。(笑)

 

ゴスペル指導者としての活躍、方針転換、再出発。そしてこれから・・・


MM:こやまさんの行動力は本当に頭が下がりますが、ご本人としては考えるところもおありなんですね(笑)今後のキャリアプランはどのようにお考えですか?

こやま:音楽は絶対にやめないですね。今は平日(月~金)は派遣のお仕事をし、平日の夕方と土日に音楽活動をしていますが、やっぱり楽しいです。今は、音楽活動も会社員としての仕事も、両方ステップアップしたいなと考えています。Excelなどのパソコンスキルも高めたくて、月二回程度パソナの研修にも通っているんですよ!おかげで、職場では「Excelといえばこやまだ」と頼っていただくことも多くなりました。そんなこともあってか、ゴスペルのライブにも同僚の方が結構聴きに来てくださるんです。私は、音楽と仕事を両立するこの働き方が大好きです。

MM:ありがとうございます!こやまさんのお人柄とお仕事への責任感がつたわるからこそ、会社の皆さんも応援に来てくださるのですね。最後に、若手音楽家の皆さんにメッセージをお願いできますか?

こやま:色々な考え方はありますが、若いうちは音楽活動をやりながら、音楽とは関係ない仕事を持つこともいいのかなと思います。そうすることで、自分のキャリアや人生についてゆっくりと考える時間が持てますし、大きくどちらかに傾いたときはそちらにシフトしていけばいいのかなと。また、社会人として生活基盤をしっかり整えるという意味でも、仕事をすることは大事だと感じています。

MM:自分の将来に責任をもつためにも、2つの可能性を育てることは本当に大事なことですね。ミュージックメイトの働き方をそんな風に捉えていただいて、とても嬉しいです。本日は、お忙しい中お時間頂き、誠にありがとうございました。

こやま:ありがとうございました。

こやまあゆみさん 今後のコンサートスケジュール

・オレンジリボン運動啓発イベント「オレンジゴスペル2015」 千葉(浦安)会場
 主催:Gospel choir Enormous voice
 日時:2015年11月14日(土) 16:30open 17:00start
 会場:浦安市文化会館 / 大会議室
 参加費:大人2,500円 / 学生 1,500円
 公式WEB :
 http://orangegospel2015.wix.com/orengegospel

・Gospel choir Enormous voice Xmas Concert2015
 日時:2015年12月5日(土) 11時30分open 12時00分start
 場所:eggman east
 アクセス:http://www.egg-mte.com/access.html
 チケット:予約 1,500円 / 当日 2,000円

◆どちらも下記にてお問い合わせください◆
 choir Enormous voice 小山
 E-mail: info@enormous-voice.com
 TEL: 090-3531-1014

こやまあゆみさん 公式HP♪
 http://www.enormous-voice.com/

 

こやまさんソロパートご熱唱中♪

こやまさんソロパートご熱唱中♪

クリスマスイベントにて♪

クリスマスイベントにて♪

Enormous(大迫力な) voiceな皆様☆

Enormous(大迫力な) voiceな皆様☆


2015年09月17日 | Posted in キャリア紹介 | タグ: , No Comments » 

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