エントリーシートの書き方④~学生時代に力を入れたこと(音大生編)~

☆【写真】チェリスト・女性(GATAG_フリー)

前回までは志望動機を作成するための業界研究企業研究についてお話しいたしました。
本日は、「学生時代に力を入れたこと」についてお話しいたします。

 

0.企業の採用担当者は何が知りたいのか


「学生時代に力を入れたこと」を通して、企業の採用担当者は何が知りたいのでしょうか。企業によって方針はそれぞれですが、恐らくその学生の【人柄】・【性格傾向】・【行動特性】を見ていると思います。エントリーシートの回答を読みながら“この学生は営業向きかな”“コツコツタイプの学生だな”と、その学生と企業の雰囲気をマッチングしています。

「学生時代に力を入れたこと」については、ご自身の魅力が十分に伝わるエピソードを選ぶようにしましょう。

 

1.どんなエピソードを書けばいいの?


では、どんなエピソードを書けばいいのでしょうか。学業(レッスン、ゼミ、研究)、ボランティア活動、部活・サークル活動、アルバイト・・・など何を書いても間違いではありませんが、私個人としては「学業」に関連するエピソードをお勧めします。なぜなら、学生の本業は学業だからです。学生のうちに色々な経験を積むことは素晴らしいことですが、一方で自らの立場を理解し、やるべきことで結果を出す能力も必要です。もしも学業以外のことを書かれる場合は、自分がなぜそこに力を入れたのかについても簡単に補足できるといいかもしれません。

 

2.音楽経験をテーマとして取り上げるために


では、自分自身が携わってきた音楽経験について、エントリーシートにはどのように書けばいいでしょうか。下記の文章を例に見ていきましょう。

私は4歳からピアノを始め、大学に入学してからは、4年間毎日5時間以上の練習を続けてまいりました。その結果、私は音楽を通して“努力する姿勢”を身につけました。

少し物足りない印象がしませんか?それは以下3つの観点が抜けているからです。


(1)努力は当たり前(物事の前提条件)である

厳しい見方をすれば、結果を出すために努力するのは当然です。 “努力したこと”が大事なのではなく、努力した結果「どんなスキルや体験が得られたのか」ということを意識して書くようにしましょう。


(2)何を「課題」とし、どんな「行動」を起こしたか。

漠然と“練習”といっても、テクニックや表現力、はたまた本番前のメンタルトレーニングなど、様々ですよね。ご自身が練習を開始する前に感じた「課題」はどんなことだったでしょうか?また、その課題を克服するために、どのような「対策」や「行動」を取ったのか具体的に思い出してみましょう。


(3)最終的に、どのような結果(成長)に結びついたか。

前項でもお話ししましたが、どんなに努力しても結果が出なければ評価されません。コンクール入賞など第3者からの評価や、その経験を通してのご自身の成長や培ったスキルについて必ず記載するようにしてください。


(4)書く時は【結論→詳細(課題・対策/
行動・結果)→まとめ(結論)】

本項に限ったことではありませんが、エントリーシートを書く際や面接時に発言する際は、まず結論から伝えて、次に詳細や結果についてお伝えするようにしましょう。

 

以上の4点の項目を意識してまとめると、以下のような表が出来ます。

【図】学生時代に力を入れたこと

それを文章にまとめた一例です。

学生時代に力を入れたことは、ピアノの練習です。大学入学直後から、演奏会本番になると緊張のあまりミスをしてしまうことが続いていました。自分自身に足りないものは“物事を客観的に捉える力”ではないかと感じ、実技練習の際は、①理論的に楽曲を理解することと、②演奏本番を意識したイメージトレーニングを徹底しました。その結果、大学4年次の学内コンクールで初めて“お客様と対話する演奏”が出来たと感じ、また入賞することができました。私は、音楽を通して培った“様々な観点から課題を分析し、解決していく力”を以って、貴社と社会に貢献してまいりたいと思います。

 

3.音大の勉強からも社会で通用するスキルは身に付く


上記の通り、音楽大学や音楽活動を通して学んだ知識・スキルは、一般社会でも広く通用することが多いです。上記の例以外にも、合奏やレッスンを通して、リーダーシップ、協調性、計画性、目標達成能力・・・など音大生の皆さんは様々なスキルを身につけているはずです。その中で自分にとって一番の学びや経験はどんなことだったか、整理して書いてみましょう。

 

4.回答はシンプルに。書けなかったことは“態度と追加質問で示す”。


学生時代に力を入れたことや培ったスキルについて、書きたいことはたくさんあると思いますが、回答は出来るだけシンプルに、簡潔に書くよう心掛けてください。たとえば、コミュニケーション能力についても触れたかった・・・ということがあれば、選考時の態度で示すようにしましょう。文章や言葉にして伝えることと同じぐらい、話し方や態度からもあなたのお人柄を伝えることは出来ますよ。また、実際の面接では「学業の他にも何か力を入れたことはありますか?」といった質問を追加でされることがあります。そんな状況に備えて、1つのテーマに対しいくつかのエピソードを用意しておくとなお心強いですよ。

 

以上、「学生時代に力を入れたこと」に回答する上でのポイントをお話しいたしました。ご自身の経験したことに自信を持って伝えていきましょう!

次回は「最近気になったニュースは何ですか?」についてお話しします。お楽しみに。

 


2015-03-19 | Posted in エントリーシート, 就活記事No Comments » 

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