音大生のキャリア紹介:ヴィオラ奏者 T.Tさん

【写真】鶴友見さん(編集)2010年国立音楽大学演奏学科ヴィオラ専攻卒業。ならびに室内楽コース修了。第4回横浜国際音楽コンクール第3位入賞。サントリーホール室内楽アカデミー第一期生。PMF2013・2014に参加。第33回霧島国際音楽祭賞受賞。ヴィオラを佐藤裕喜子・川崎和憲・店村眞積・鈴木学の各氏に師事。

 

ミュージックメイト(以下MM):今日はお忙しい中、お時間頂きありがとうございます。本日は音楽大学に通う学生の方に向けて、現在ヴィオラ奏者としてご活躍中のTさんに、音大卒業後の演奏活動や演奏家を目指す方へのアドバイスなどのお話を伺えればと思います。

Tさん:大変恐縮ですが、宜しくお願いいたします。

MM:まずはじめに、Tさんがヴィオラを始めたきっかけについて、教えていただけますか?

Tさん:5歳のときにヴァイオリンを始めました。きっかけは自分から「ヴァイオリンをやりたい!」と言ったそうです。あまり覚えていないのですが(笑)

MM:(笑)

Tさん:その後、高校2年生のときに、師事していた先生の勧めでヴィオラに転向しました。

MM:ヴィオラとヴァイオリンではどういうところが違いますか?

Tさん:ヴァイオリンは自分自身が前に出ていかなければいけないことが多いと思いますが、ヴィオラは影で支えてコントロールしていると思っています。縁の下の力持ち的な感じです!

MM:協調性や共感力が大事なんですね。確かにTさんはいつも穏やかで、悩んでいる人がいたら、ちゃんと話を聞いて同調してくれそうです。

Tさん:ありがとうございます(笑)

MM:次は、ご卒業後のTさんの音楽活動についてお伺いさせてください。室内楽アカデミーや、国際音楽祭、自主企画コンサートなど、本当にたくさんのご経験を積まれていますね。

Tさん:音楽大学を卒業した年の4月に、桐朋学園大学のカレッジディプロマコースに入りました。同年の9月にはサントリーホール室内楽アカデミーの一期生として、講習を受ける機会に恵まれました。そして室内楽アカアデミーと平行して、桐朋オーケストラアカデミーに参加し、3年間研鑽を積みました。

MM:すごい行動力。オーディションも難しかったのではないですか?

Tさん:うーん。私の時はプロオケのオーディションと同様に、古典のコンチェルトとオーケストラスタディーが課題でした。受験した人数や倍率までは覚えていませんが・・・。

MM:大学ご卒業後に参加されたアカデミーでは、どんなことが勉強になりましたか?

Tさん:桐朋のオーケストラアカデミーでは、年に3回、プロオケの入団試験同様の模擬試験が受けられたことが大変勉強になりました。模擬試験後に、審査員の先生方が自分の演奏についてフィードバックしてくれるんです。先生によって色々な評価を頂き、大変勉強になりました。サントリーホールの室内楽アカデミーで勉強になったことは、何といっても世界で活躍されている先生に教えていただけたことですね。

MM:なるほど。Tさんの努力と行動力には、大変頭が下がります。ご卒業後もハードにご活躍されている印象ですが、いつ頃からご自身の将来やキャリアについて考えていらっしゃったんですか?

Tさん:大学を入学してから、常に将来のことは考えていました。(笑)

MM:入学した直後からですか!?そんなに早くからすごいです!

Tさん:大げさなことではなくて、私は就職に向いていないなと感じていたので、演奏がしたかったんです。そのためにはどうすればいいかなぁって。

MM:私も音楽大学を卒業しましたが、大学2年生まではのんびり過ごしていました。なので、そんなに早くから自分の将来について考えていらっしゃったTさんを尊敬します。

Tさん:いえいえ(笑)。でもそう考えるとパソナ ミュージックメイトってすごいですよね。音楽を続けながら、お仕事もできるなんて。

MM:恐れ入ります。是非、Tさんの周りの皆様にもご案内ください(笑)
話を戻しまして、演奏家になるために、大学在学中からプロオケのオーディションを受けることはあったのでしょうか?

Tさん:在学中は受験しなかったです。自分の将来のことを考えてはいましたが、プロオケに入るのは大変なことなんだって、大学を卒業してからより実感しました。(笑)それもあって、卒業後は色々なアカデミーに参加するようになったのかも知れません。

MM:今後、演奏家としてどのように活動していかれる予定ですか?

Tさん:自分自身で、積極的に演奏する機会を増やしていきたいです。室内楽はもともと演奏機会が少ないですから、自分でもコンサートを企画するなどして自分自身で機会を作っていかないと!と思っています。

MM:自分で演奏機会を作る!というお話しや、各種アカデミーや多数の国際音楽祭でのご活躍など、Tさんは突破力というか、邁進する力がとても強い方のように感じます。ご自身が演奏活動を続けるうえで、日々心掛けていらっしゃることはありますか?

Tさん:うーん・・・。1つは、意識的に目標をつくるようにしていることでしょうか。

MM:興味深いです。

Tさん:私は、目標がないと頑張れないタイプなんです。なので、アカデミーやオーディションなど、自分自身で目標を定めるようにしています。

MM:目標を設定することで、自分自身のモチベーションを管理されているんですね。
それから、もう1つすごいなぁと思ってしまうのが、Tさんの情報をキャッチする力です。アカデミーや音楽祭のオーディション情報はどういう経緯でTさんの元に入るのですか?先生から?

Tさん:いえ、私は基本的には自分で調べています。もちろん今まで出演したコンサートの中には、どなたからご紹介頂いたケースもありますし、音楽の世界はコネクションが強いとは感じています。・・・けれど、私は性格的にコネクションを取っていくタイプではないので・・・。(笑)オーディションであれば、チャンスは皆平等に与えられますし、無事に受かれば演奏できる。なので自分にとっての情報は常にキャッチ出来るように、注意しています。

MM:ご自身の適性を考えて、とりあえずコネクション作りは置いといて(笑)、アンテナ高く情報収集に努めていらっしゃるのですね。

Tさん:コネクションを作る能力は、今後高めていきたいです(笑)

MM:今日はお忙しい中、ありがとうございました。最後に、音大を卒業されたTさんから、後輩である現大学生の皆様へメッセージをお願いできますか?

Tさん:学生のうちは、音楽を嫌いにならないように、精一杯音楽を楽しんでほしいです。つらいことは、卒業してからたくさん待っています(笑)

MM:その通りですね(笑)大学生のうちに、勉強しておいた方がいいことはありますか?

Tさん:プロオケを目指すなら、オーケストラスタディは勉強しておいた方がいいと思います。あとは、学生のうちに室内楽を勉強するのも大事だと。室内楽を経験していることで、卒業後の演奏の幅は広がるように感じています。私自身も、在学中に固定のメンバーでやっていた弦楽四重奏の経験はとても大きかったと思っています。

MM:ありがとうございます。本日のTさんのお話を少しでも多くの学生さんに届けられるよう、私共も邁進してまいりたいと思います。本日は貴重なお話を、誠にありがとうございました。

Tさん:ありがとうございました。

★パソナ ミュージックメイト後日記★
一見穏やかそうに見えるTさんですが、その行動量の多さには大変驚きました。
また、ご自身の適性を把握した上で、自分の取るべき行動について考えていらっしゃるというお話を聞き、改めて自己分析やキャリアデザインの重要性を感じました。是非、ご参考になさって下さいね。

インタビュー終了後にTさんと。  ※左がTさん

インタビュー終了後にTさんと。  ※左がTさん

小【写真】鶴さん

Tさん演奏のご様子♪


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